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2021.09.06】 【広報インタビュー】#9 古田 凌 『チャレンジし続けるチームを作る』

三重ホンダヒートとして新たにスタートを切った2021-2022シーズン。

コーチ陣、リーダー陣が一新し、新チームのキャプテンを任されたのが

加入4年目の古田 凌選手でした。

まだまだ成長途中にあるキャプテンの人柄と心情、

キャプテンから見る新チームについてご紹介します。

Q.まずキャプテンに任命された時の気持ちは?

正直かなり驚きました。

昨年リーダーをやっていたので、少し身構えてはいましたが、

前田GMからいざ言われた時は驚いた気持ちで一杯でした。

結局、その時には「少し待ってください。考えさせてください。」と伝えました。

 

Q.返答を持ち帰ったのはなぜですか?

初めは自分では荷が重いと考えました。

その理由は、去年まで小林さん(小林亮太・前キャプテン)を近くで見ていて、

こんな考え方、こんな深くまで自分では考えられないと感じていた部分がありました。

でも家族に相談したところ、「自分のやり方でいい。自分が成長するチャンスや。」と言われ、

徐々にポジティブな気持ちに変わっていきました。

そのおかげでどうせならとことんやってみようという気持ちになりました。

 

Q.前田GMに「やります」と言った時には迷いはありましたか?

なかったです!でも不安はありました。むしろ不安しかなかったかもしれないです。笑

でも実際2ヶ月やってみて、初めはどういう言葉で伝えたらいいかわからなくて心配でしたが、

少しずつ話もできるようになってきたかなと思ってます。

 

Q.HEATに対する想いもありましたか?

このチームを強くしたい、このチームで上を目指したい気持ちは入った時から持っていて、

もっとチームに貢献したいとか、より上を目指す中で声をかけていただいたので

キャプテンを引き受ける理由の一つになったのかなと思います。

 

Q.キャプテンとしてこのチームをどう作っていきたいですか?

チャレンジし続けるチームになりたいと思ってます。

試合の中でもどこかで受け身になったり、チャレンジせずに終わると後悔してしまいます。

なので、しんどい時間帯に楽しめる時間を増やしたいです。

昨シーズンでもその局面がいっぱいあったんですが、

その中でもお互いが声を掛け合って楽しめる時間帯を増やせば

雰囲気も良くなって勝利に繋がると思います。

そのためにどの局面でも恐れずに

チャレンジし続けるチームを作っていきたいと思っています。

 

Q.チャレンジし続けるチームになるために心掛けていることは?

自分からチャレンジし続ける姿を見せることが必要だと思っています。

自分が消極的になってしまうとチームにも影響が出てしまいます。

まずは自分が行動で見せていきたいと思っています。

もちろん発言も大事だと思うので言葉でも引っ張っていきたいです。

 

 

 

Q.今シーズンは環境が大きく変わりました。今のチームの雰囲気は?

良いですよ!

Div.2への参戦が決まってしまいましたが、

それとは関係なく、みんなが必死に毎日毎日取り組んでいるので

良い雰囲気で出来ていると思います。

新体制になって雰囲気も変わりましたが、

全員が声を掛け合ってフィットネスをしていたりとか、

手を抜かずにハードワークできているところは良い部分だと思います。

 

Q.コーチ陣は日本人の割合が多くなりましたがどのように感じてますか?

すごくやりやすいですね。

その時その時にコミュニケーションを取れますし、

(通訳がいらず)直接話ができるというところで関係性が築きやすいです。

 

Q.新チームのリーダー陣の雰囲気はどうですか?

リーダー陣も昨年から若返ったんですが、意見交換もスムーズに出来ていますし、

「次はこれをしよう」と言いながらみんながリーダーシップをとってくれるので

良い雰囲気につながっていると思います。

 

Q.(インタビュー時にチーム合流していた)6人でどんなことを話していますか?

チームの雰囲気がどうだったか、次の週はどうしていくか、

コミュニケーションがどうだったとか、この練習はもっとこうしたほうが良いよね

のようなことをみんなで話し合いながら決めていっています。

最初の頃は新しく役職につくメンバーもいたので

ベテランのウブさん(生方信孝)が多く発言してくれている印象だったんですが、

徐々にみんなが発言できるようになって今はすごく良い話し合いができています。

 

Q.リーダーミーティングではそれぞれに役割がありますか?

例えばラインアウトなら真生哉(中川真生哉)、

洸太(呉洸太)だったら9番10番を中心にバックスのことを話してくれます。

拓海(藤井拓海)はスクラムのことだったりとか

ウブさんはバックスのことをまとめてくれたり・・・

ポジションごとによって色々な発言をしてくれます。

 

 

Q.今までキャプテン経験は?

高校の時ですね。

大学の時も役職はあったんですが学生コーチでした。

 

Q.高校の時は大変だったと聞きました。

めっちゃ大変でした。

シーズン前に監督の体調が良くなくなってしまい、

コーチの人と僕で話をしながら練習を作っていました。

監督は試合には来れたんですが、練習には来れなくて・・・

その中でどうやって雰囲気を取り戻していくかところで大変でした。

 

Q.今その時の経験は生きていますか?

そうですね。チームの雰囲気が見れるようになったり、視野も広がりました。

一人ひとりのコミュニケーションも大事だと高校の時に学びました。

全体を見るのも大切なんですが、

例えばちょっと落ちているなという選手がいれば声をかけたりをするのも

当時の経験が生きているのかなと思います。

 

Q.高校のキャプテンと社会人のキャプテンは違いますか?

全然違います。

高校の時は(年齢的に)一番上の立場からみんなへの声かけができるんですが、

社会人では自分より年上の人もいて、どうやったらもっと伝わるか

どうやったらもっと響くか・・絶賛悩み中です(笑)

 

 

Q.(個人として)レギュラー定着に向け意識していることは?

まずは怪我をしないこと。

少しでも疲労が溜まっていると感じたらトレーナーに相談するようにしています。

プレー面では自分の強みはディフェンスなので、

まずは自分が身体を張っていきたいと思っています。

その中でも特に相手をドミネート(圧倒)するようなタックルで

チームを鼓舞していきたいと思います。

 

Q.ラグビーをやる上でのモットーは?

「感謝」ですね。

ここまで来るのにも色んな人との出会いがあって

その人たちのおかげで今でもラグビーができています。

両親であったりとか、自分を育ててくれたコーチであったりとか、

その人たちとの出会いがあってのHondaだと思います。

まずはその環境であったりとか出会いに感謝してラグビーを続けています。

 

 

 

取材日:2021年8月21日

(取材・文:中田裕人広報)

 

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【広報インタビュー】#7 ショーン・トレビー『強い気持ち』